[PR]テレビ番組表
今夜の番組チェック

秋田・山形 日帰りツアー  01年7月21日

(別名 十文字・新庄ツアー)

 十文字のラーメンに魅せられたのはいつのことだっただろうか。確かベストオブラーメン?の大きな写真がきっかけだったのかも知れない。透明感あるスープに縮れ麺。また、上に乗っている「麩」に何故か惹きつけられた。その十文字にようやく行ける時が来た。しかも、角館、新庄を合わせて訪問する豪華ツアーである。

 こまちの自由席。結局、最後まで空いていた。指定を棒に振ったのは正解だった。角館までの3時間余り、眠っていた時間の方が長かった。盛岡から田沢湖線は単線で、最初はスピードは遅い。分水嶺を越えるとスピードが上がる。秋田新幹線といっても、乗り換えの手間が無くなったと思えばいいのかな。いやもちろん、速くはなっているのだが、複線化するほど需要は高くないということか。

 角館。この駅に降りるのは、中3の夏以来だ。あのときは田沢湖から往復したのだったかな。田沢湖の周りを自転車で一周したことと、武家屋敷の町並みを歩いたことだけは覚えている。

 駅を降りて、まず、コインロッカーに荷物の大部分を入れる。観光案内所で地図をもらう。レンタサイクルをしようかなと思ったが、1時間半くらいなので、キックボードで。町役場の先、木立の中の通りが武家屋敷。道路幅は広いが駐車が規制されているのですっきりしている。いくつか、無料で外から見れる屋敷がある。1軒当たりの敷地が広い。家そのものは決して豪華ではないが。くぐり戸は皆低く、頭をかがめなければならない。今でも人が住んでいる屋敷もある。それにしても、よくこれだけの町並みが残ったものだと思う。ただ、以前の記憶と合致するものは無かった。

 さて、駅の反対側の伊藤へ。踏切でこまちの通過を待つ。角館を通過する列車だ。踏切の向こう、国道を上菅沢の交差点を渡った先、左手に日の出食堂の看板が見えてきた。その向こうにある、白と焦げ茶色の建物だ。Webの写真通り。右手にまわると、カウンターがあり、店主らしき人が座っている。11時前だが、もうできるというので、注文。そば500円を肉そば650円に変更。チャーシューかと聞いたら、煮豚だと。化学調味料無添加と書いてある。看板は無いが、僕のあとに2人、さらに7人組がやってきた。出てきたラーメン。小ぶりで120gくらいか。スープは節系がたっぷりはいっているのがわかる。煮干しも効いている。材料をたっぷり使っているのだろう。この前、長兵衛で経験したラードが焦げたような味も少しある。トンコツも少しはつかっているのではないかな。麺は、自家製だと思うが、太めでモチモチした食感、少し頑者の麺に似ている。太さは揃っている。写真で見たのは、幅広の手打ち縮れ麺だったが、全くちがう。変わったのだろうか。つけにして食べてみたい。あとは、青ネギ、そして煮豚、量が少ないかな、と思ったが5枚重なっていた。少し旨みが出てしまってかすれた味。おそらく、醤油ダレかスープを作るのに使ったのだろう。

伊藤の外観(右)
肉そば

 すぐに食べることができたので、駅に戻ったのは11:15。途中でまた踏切待ち。もう一度地図をもらう。駅の隣りの酒販売所で、角館麦酒とういのを買う。Bukeyashiki470円。田沢湖町のわらび座というところが作っている。うすい赤色とあるが、瓶から飲んだのでわからない。結構、濃厚な味だった。もうビールに突入してもいいのかな。でも少し胃が元気になったのは確かだ。

 1区間、こまちに乗り、大曲で乗り換え。階段を上らずに奥羽線のホームに行けるので、乗り換え時間4分でも大丈夫だ。高校生が多い列車。横手で降りる。

 駅の近くの、藤原やきそば店を目指す。途中、まいど食堂も確認する。藤原の外に1人待っている客がいた。3人席が空くのを待っていた家族連れだった。中に入る。ふつう、玉子入り、肉玉と3種類。肉玉を注文400円。多くの人が大盛りを注文していた。出てきたやきそば。上にきれいな目玉焼きが乗っている。麺は中太で、ゆで麺を使っている。ちょっとモチっとしていて、伊藤の麺の食感に似ている。肉というのは挽肉で、肉入りはその量が多いようだ。ウスターソースを使っているが、肉から出た甘みが全体を包む。焼きそばに挽肉というのは面白いが、合っている。玉子を崩して混ぜながら食べる。さすがに焼きそばで町おこしをするだけのレベルだと思う。中華料理店の焼きそばは別として、東京では美味いと思ったのは若月くらい(Noodle Rojeもまあまあ)だが、そのレベル以上だ。

藤原の肉玉やきそば
サンQのシャンコ

 もう一軒焼きそばを食べたい気持ちを抑えて、ラーメンも食べておこうと、サンQを探す。ところが、秋田ガイドブックの地図がわかりにくい。一度通りを行き過ぎる。ほっかほっか亭を見つけて曲がるが、地図に書いてあるところには店はない。何度も行ったり来たりして、結局、横手工業高校の正門の前にあるのを、高校生に聞いて発見。店内は丸テーブルもあり、中華料理店風。暑い中を動き回ったので、冷やしにしたかったが、シャンコ(香娘)500円を注文。ふつうのラーメン450円との違いは麺のようだ。大きな丼に脂の張ったスープが出てくる。魚系だけではなくトンコツ味も出ているようだ。ちょっと脂の味が気になったが、食べていくうちに、逆に物足りなくなったのはどうしてだろう。麺は、平打ちの手揉みちぢれ麺。固めにゆであげられている。スープの量に圧倒されているが、麺の量は中程度150g?であろう。スープは麺によくのってくる。チャーシューはもも肉の小降りのものが3枚。ガイドの写真ではチャーシューシャンコがよさげだったが、ちょっと固めで、あまり印象の強いものではない。色の黒いメンマは味も濃いめ。ボリューム感があるので、500円という値段は安いだろう。実は駅からも距離は5分くらいだった。戻る途中のジャスコは店じまいセールをやっていた。この地方でも中心部の空洞化が問題になっているのだろうか。

 横手から十文字はすぐ。高校生で埋まる。先ほどの横手工業高校らしい学生も。十文字は駅員休憩中だった。横手に比べると、ずっと静かな駅前。地図で見る限り、マルタマまでも大した距離ではなさそう。1kmもない。駅前を進み五差路を左へ。ゆるい下りをキックボードで。ショッピングセンターの向こうにマルタマが見えてきた。大きな店だ。50人くらいは入れそうな店内。先に店員にお金を払い、食券を買うシステム。おそらく混雑時のための対応だろう。メニューの種類は多い。たぬき中華や冷やしたラーメンもそそるが、中華そば450円。出てきたラーメン。うすい色のスープ。平縮れ麺。そして麩。これが追い求めていた十文字ラーメンか、と思うと感激だ。スープは薄い色で澄んでいる。鰹、煮干しの味、ほのかな甘みもある。しょっぱさには頼らずよく味が出ていると思う。平縮れ麺は、透明感があり、泳いでいるよう。これがスープとよく絡むので、一気に啜ることができる。八角の効いたモモのチャーシューは口なおし。大きい麩。これがスープをたっぷり吸っていてうまい。うす味のスープの方が麩が合うのかな、とも思う。この麩の味だけで感激。メンマは細め。縁の赤い蒲鉾。海苔。全体的なバランスもいいし、かなり満足。さらにソフトクリーム200円も注文。店にいた客の大部分が注文していたのでつられた形に。すっきりした甘さでなかなかいい。熱いラーメンを食べたあとにはすっきりする。でもまだ十文字で食べる店はあるのに。

マルタマ
ソフトクリーム

 キックボードで戻る。緩い坂も上りだとちょっと辛い。交差点の先に丸竹食堂がある。左にはいるとすぐに三角そば。駅から歩いてもう4分くらいの場所だ。ここは、一変して店内はあまり広くない。テーブル4つほど。(といっても地方有名店でも和歌山の井出のようにもっと狭いところもあった)。中華そば550円、中盛り700円など、メニューの値段は高めだ。醤油の色がやや濃いスープ。ほんの少し濁っている。魚系の味が強いが骨もつかっているだろう。(ガイドブックによる焼き干しで取っているとか)。麺は手打ち風の細縮れ。スープをしっかり拾う。マルタマよりも量はあるかな。八角の効いた昔風の堅めのチャーシュー、マルタマと切り方が違う。チャーシューはこちらに軍配が上がるかな。メンマは太めで柔らかく丁寧に戻してあると思う。同じ十文字でもマルタマとは違いがあるかな、と思う。どちらが好みかというと、先に食べたマルタマかな。コストパフォーマンスも考えて。ただ、三角の方が、一杯一杯は丁寧に作っている気がする。

 次は20mも離れていない、丸竹食堂。ここは、マルタマから出た店で、冷たいラーメンも食べられるという。冷やしならば何とか食べられるかな、と、店に入る。店内は座敷もあり、40人は入れる広さ。もう6杯目である。冷かけ中華450円。ふつうのラーメンだと400円と安い。に並々のスープの量にびっくりする。塩ラーメンといえるほどの薄い色である。実際に醤油は少ししか使われていないと思う。昆布の味を感じる魚中心の味。すっきりしていて、この冷やしもいい。ぐいぐい飲めるという感じなのだが、テーブルの上に、ラーメンの栄養が表になっていて、カロリーは500kcal強で1日の必要量の1/4だが、塩分は一杯で一日必要量を超えている。これは、スープは全部飲まない方がよいという親心か。麺は3店の中では一番細いかな。やや透明感のある縮れ麺。チャーシューは八角の味のついたモモで同じタイプ。細い四角の海苔の切り方が面白い。ただ、東京の冷やしのように、酸味とか具とかに一工夫があってもいいかなと思う。これだと、麺とスープを冷やした以上の特徴に欠ける。

三角そば
丸竹食堂(冷がけ中華)

 駅に戻ってもまだ20分くらい時間があった。湯沢で食べるのは諦めたので、もう一本後の列車でもいいのだが、湯沢まで行き、駅の待合い室に落ち着く。一度商店街の方に行き、胃薬を買ってくる。こちらの駅前商店街、締まっている店もあるが、どの店もお客がいるようで、寂れた雰囲気はない。新しい店もある。新庄行きの快速。途中、2駅停車のみ。この分水嶺はあまり険しくないようだ。短いトンネルで越えると、難読地名で有名な及位。もっともこの列車は通過である。

 新庄まで眠った時間の方が長かったかな。新しい駅舎だ。まず、一茶庵支店に行くことにする。外に出て、山形銀行を探すが見えない。適当に左手の方に進んだら、後ろに見えた。鉄砲町への道を確認。キックボードで進むと加藤整形外科が見えてきた。手前の交差点を右にいくと、すぐに一茶庵支店は見えた。ラーメンのページの地図は少し間違っているな。他の地図で確認しておいて良かった。歩くと駅から10分くらいだろう。店内はさほど混んでいない。テーブル席は空いているが奥の座敷で食べている人もいる。テーブル席、座敷、調理場と壁がなくオープン。昔風の家をそのまま店にした感じだ。名前を言ってと書いてあるが、もつラーメンと注文するだけでよかった。450円。スープは薄い色合いだが脂が浮いていて少し濁っていて、しょっぱさもある。馬肉をスープにつかっているという話なのだが、何となく感じる雑味なのかな。麺は透明感ある手打ち風だが、ちょっと柔らかい。最初は、苦みのあるモツと、しょっぱめのスープと、細い麺がバラバラに感じたのが、食べ進むうちに、バランスがとれてくるから不思議だ。ネギが多めなのだが、これが少しこってり感のあるスープと麺をうまく結んでくれる。鶏モツは砂肝や玉子の一部も使われている。麺の量はかなり多い。180-200gはあると思う。十文字の1.5倍はあるだろうから、200g以上か。そのため、柔らかい麺だとだんだん飽きてくる。(スープの熱さでへたることはないが)ぬるまモツラーメンにすればよかったかな。これは、麺を一度水で締めてコシを出したものを熱いスープに入れるらしい。讃岐うどんのひやあつだ。でも50円高い。手間賃か、それとも麺の量が多いか(もうちょっとたくさんである)。ちょっと麺が食べきれなかった、もう一軒食べたいという気持ちもあったので。でも、これまで食べたことのない種類であることは確かだ。

一茶庵支店(もつらーめん)
一茶庵本店

 キックボードで戻る。山形銀行の手前を左に入ると一茶庵本店。駅からは徒歩3分くらいかな。店内はテーブルと座敷。少なくとも50-60人は収容できる。夕方で客が少ないので、十分に時間はある。そばもメニューにある。ただ、ラーメンと冷やしが赤線で囲ってある。冷やしは注意書きを読むと、冷やし中華のタレが別になっているようなものらしい。スープの味も興味あるのでラーメンにすることに。ここも450円。安い。出てきたラーメン。麺は色黒で幅広く太い縮れ面麺。コシがあり、スープをよくのせる。薄目だが支店よりははっきりと醤油の色が出たスープ。鶏ガラ系の少し甘みのある味で、節系のダシが効いている。油は支店より少なくさっぱりしている。少ししょっぱいかな。まあ麺を食べるときに合わせているのだろう。細めのメンマ。モモ肉の小さなチャーシュー2枚。ガイドブックには柔らかいと書いてあったが、これまでの店と同じく固めで昔風の味付けだった。まあ、口直し程度である。あくまでも主役は麺とスープだ。支店にも増して多い麺の量。何とか食べられたのは、ちょっと固めだったからかな。まあ、おやつではなく、食事としての量を考えているのだろう。まあ、新庄が後で良かった。新庄を先に食べてしまうと、おなか一杯で十文字をよく味わえなかったかも知れない。

新庄駅に戻る。まだ10分以上余裕があるので、最上川体験館というのをのぞいてみる。この地域の自然についての情報が展示されている。また、手作りコーナーなど。額絵の部品を1つ買った。隣には、休憩できる大きな空間もある。もうちょっと時間があればよかったかな。山形行き17:43。新庄の駅はエの字型のホームになっていて、階段を使わずに全てのホームに行ける構造になっている。これは、新庄駅を通り抜ける列車が無いからなのだが、使う立場にとってはとても楽だ。天童までの間は、所々は複線化を行っているようだ。やがて、盆地が開けて田圃の中を走っていく。

 天童の駅は上に一度上がらなければならない。水車生そばの場所を確かめると1kmほど、温泉街の入口のようだ。キックボードで行くとやがて左手に水車が付いた3階建ての建物が見えてきた。観光地の大きな食堂、という感じで、ちょっと引いてしまうかな。中に入ると、1階は手前がテーブル、奥は座敷、かなりの人数を収容できそう。メニューは写真入りでわかりやすい。鶏中華600円を注文。隣りに運ばれてきた、ざるそばは、まあまあの量、色が黒く、湯島の古式そばのようだ。

 鶏中華、量はちょっと多め。揚げ玉、鶏肉、三つ葉、刻み海苔、という取り合わせで普通のラーメンとはかなり違う。スープを一口。おおお、鶏、節ベースだと思うのだが、すっきりとした甘みがいい。麺は中太で縮れていて、ちょっとモチモチしている。麺を食べるとき、揚げ玉が絡み、スープと美味くなじむ。この甘みがとてもいい。去年、天童で食べたときは、ちょっと甘さが味醂味が立つような感じだったが、そんなことはない。また、柔らかい鶏肉は、このラーメンに合っている。今日一日ずっと、チャーシューが不満だっただけに、この鶏肉は文句無し。もうおなか一杯のはずだが、今日食べた中では、最も満足のいくラーメンだと思う、箸が進む。途中でざるそばも注文する。630円。もう限界を超えているのだが、ここでそばを食べておかないと、きっと後悔するからと思う。運ばれてきたそば。隣りを見た印象よりも多い。太く切ってあり、食感は古式そばよりも堅い。つるつるとは食べられず、噛みながら食べるので時間がかかる。いや、もうおなかが膨れているので、胃の中の空き地を見つけながら少しずつ食べている、とうのが正しい。しかし、不思議なもので、ラーメンはもう無理のはずなのに、そばだとまだ食べられる。味が新鮮なためなのだろうか。ここのタレは、あまりしょっぱくなく、魚系のバランスをうまく保っている。たしかに鶏中華のスープの元なのかな、とも思う。そば湯でわると、節の香りがしてきた。

水車生そば(鶏中華)
水車生そば(ざるそば)

 いや、もう立つのも苦しいくらい。よく食べた。キックボードで駅まで戻るのが少々辛かった。駅の階段を上るのがしんどいのでエレベータを探したほど。本当は温泉でも入ろうかなと思っていたのだが、食べるのに時間がかかり、15分くらいしか余裕は無かった。19:51のつばさに乗る。あとは、このまま東京まで身を任せるだけだ、と思うとホッとする。机上で考えたときは、まさか、これだけ食べることは無いでしょ、と思ったのだが、十文字3杯、天童2杯は予定外である。

 

参考までに旅程を

東京  6:52発       こまち1号
角館  10:11着 11:38発  こまち5号
大曲  11:48着 11:52発
横手  12:09着 13:12発
十文字 13:22着 14:56発
湯沢  15:05着 15:45発
新庄  16:39着 17:43発
天童  18:29着 19:51発  つばさ144号
上野  22:48着